端材を手軽にアンティーク塗装!ブライワックスのおすすめのカラーから激安情報、使用法まで

インスタグラムでオシャレなインテリアの写真を上げている人、憧れますよね。

そんな人に限ってコメント欄でサラッと

 

「余った端材でリメイク♪簡単に出来ちゃいました^ ^」

 

とか書いてあるのを見て、「え?なんで?」って思ったことないですか?

>>>インスタで端材を使ったDIYを見てみる

 

特に木材の色。

なんとも渋く使い古された色合いで塗られた木の板を白い壁に黒いアイアン金物で留めつけてる。

あの風合いがなかなか出なくて困るんですよね~。

ですがそんな憧れのインスタグラマーさんたちが嘘つきなワケではありません。

彼や彼女たちの間で数年前に一斉を風靡し、すさまじい欠品状態が何ヶ月も続いた商品があるんです。

『ブライワックス』という蜜蝋を主成分にした塗料です。

人気がありすぎて買えない塗料だったブライワックス

この時の欠品は本当に凄かった。

6~7年前になりますかね。インテリアをDIYでレトロな風合いに仕上げるのが主婦の方々を中心に流行り始めた頃、いわゆる『マネっこ』という情報共有が盛んに行われました。

SNSやブログ上で自分の作品をアップする。

それを見た同じ趣味を持つ仲間が『マネっこさせてもらいました~』と次々に自分でも同じレシピで作品を作り、アップする

そのスパイラルの中でこのブライワックスは確固たる地位を確立していったように思います。

東急ハンズのようなオシャレ感度の高いホームセンターではいち早く店頭に並んでいましたが、私が勤めているような一般的なホームセンターに並ぶようになったのはだいぶ後でした。

しかも、その頃には完全にDIYerの中では定番化していたブライワックス。

なかなか仕入れがうまくいかず「今この色しか入ってこないんですよ~」なんて風にお客さんにお断りをしていたのを覚えています。

ブライワックスって何ができる塗料なの?

ブライワックスの凄さは他の塗料では代用が効かない唯一無二の仕上がりになることです。

同じような塗料にオイルステインやニスがありますね。ホームセンターでもだいたい同じようなところに並んでいるはずです。

ですが、オイルステインは木地着色といって木に色が染み込んでいくだけで表面にツヤは出ません。

 

ツヤを出したい場合は別途、透明のニスでツヤを加えなければなりません。

ニスには透明以外にも着色とツヤ出しが両方できるものもたくさんあります。

例えば、『水性ウレタンニス【ウォルナット色】』とかいう表記の塗料は「テーブルとか使う木製品にツヤツヤの硬い幕を作りつつ、木目が見える焦げ茶色が付くよ」ってことです。

 

じゃあブライワックスとニスは同じような塗料なのかというとそうではありません。

ブライワックスはニスほどテッカテカのツヤは出さないけれど、オイルステインほどマットな仕上がりでもない、長年使い込まれて自然なツヤが出ているアンティークの家具や建具のような風合いなります。

これがブライワックスの一番の特徴です。

ブライワックスの主成分、蜜蝋ってなんぞや?

蜜蝋はミツバチが出す汁が固まったモノ。

つまりミツバチ汁ですね。

その汁を使ってミツバチは巣を作るんですね。

口紅に多く使われ、バターが普及する前は食用油としても使われていました。

ビタミンや鉄分、ミネラルが豊富で巣ごと蜜蝋を食べるコムハニーは健康食品として、いまでも販売されています。

つまり、食べられるぐらい超安全でドロっとした固まる汁です。汁。

ブライワックスに入ってるカルナバ蝋とは?

熱帯に多く自生している『カルナバ椰子』が冬に乾燥して枯れてしまうのを防ぐために出す樹脂のこと。

車の艶出しのためのワックスにも多く使われているものです。

ブライワックスは健康塗料?臭いは?

ミツバチから出る食べられる蝋に、椰子の木から出る樹脂。

ブライワックスからはやたら自然な感じしかしませんが、使い始めは結構溶剤のツンとした臭いがします。

蜂蜜のような甘い香りがするとか、ココナッツのようなハワイアンな気分になるとかは一切ないので勘違いしないようにしてください。

あくまでも塗料。

蜜蝋だけでなくキチンとしかも塗っている際はオイルステイン寄りのキツめの臭いがします。

しかしキチンと窓を開けるなりして換気をすれば、自宅でも気軽に使えます。

ブライワックスの臭いが気になる場合はトルエンフリーのものがおすすめ

ブライワックスには「オリジナルワックス」と「トルエンフリー」の2つの種類があります。

トルエンとは塗料を溶かした状態にしておくために使われる『溶剤』の一種で、シンナー臭の元となります。

ブライワックスのオリジナルワックスの方はこのトルエンが含まれているのでシンナー臭がする反面、トルエンフリーのものよりも発色やツヤの良さに優れ、発売されている色数も14種と豊富です。

一方、トルエンフリーのブライワックスは臭いは控えめになりますが、オリジナルワックスと比較すると発色やツヤも控えめ、発売されている色数も6種類と限定されます。

臭いの感じ方には個人差がありますが、シンナー臭を嗅ぐとすぐに気分が悪くなってしまうような方は選択肢の一つとして覚えておくといいかもしれません。

 

ブライワックスの人気色、『ジャコビアン』『ラスティックパイン』の作例

 

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▲ジャコビアンを使った作例①、キッチンカウンター。

この鈍いツヤが他の塗料だとなかなか出せない。

 

 

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▲ジャコビアンを使った作例②、今流行りのツーバイフォーのつっぱり柱を使った間仕切り。

部屋全体を同じブライワックスで塗れば統一感もアップ。

 

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▲ラスティックパインを使った作例①、ダイニングテーブル。

オイルステインを薄めたような乾いた風合いがオシャレ。

 

 

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▲ラスティックパインを使った作例②、ガス台脇の調味料棚。

OSBのような合板に塗ってもオシャレ。

OSBを始めとしたホームセンターで買えるベニヤの種類や価格を知りたい場合はこちらの記事へ

英国王室御用達のブライワックスの使い方

ブライワックスのオールドパインの缶を開けて使う場面

必要な量だけ使えるからやたら長持ちするブライワックス。

ブライワックスをウエスに取った様子

刷毛でも、ウエスというボロ布でも、着なくなったTシャツでもいいのでボテっと取り出して

ブライワックスを木材に塗りつけた様子

塗り残しの無いように多少の厚めに適当に塗っときます。

30分ぐらいそのまま乾かして色を定着させ、ワックスの成分を固まらせます。

逆にあまりツヤや色を付けたくない場合はすぐに拭き取ってもいいです。

ブライワックスを塗る前と塗った後の比較

塗料が塗りたてのヌルヌルした状態から、少し乾いてしっとりしたぐらいになったら綺麗なウエスでしっかり拭き取ります。

靴磨きとかやったことある人にはわかると思うんですが、ここで摩擦熱を起こすべくメチャメチャ擦るとドンドンいい感じにツヤが出てきます。

ここで手を抜くとツヤがあまり出ないどころか、ブライワックスがいつまでも乾かないのでウエスに何も付かなくなるぐらい頑張って擦りましょう。

一度塗り終えた時に、まだ色味が弱いなと感じるようであれば二度、三度と重ね塗りするのは自由です。

けっこうお手軽でしょ?

▼ブライワックスの日本正規総代理店のギャラップさんの方でも塗り方を動画で解説してくれていますね。

気になるブライワックスのお値段、販売店での激安セールとは?

ブライワックスと同じような仕上げの保護塗料の『水性ウレタンニス』と㎡単価をザッと計算してみると

  • ブライワックス  810円前後 / ㎡
  • 水性ウレタンニス  250円前後 / ㎡

ということでブライワックスはよくある水性ウレタンニスのおよそ3倍のコストがかかります。

しかし、時たまホームセンターなどの販売店では缶が開いてしまったりしたB級品を数量限定で激安販売している場合があります。

通常3980円程度するブライワックスを1980円で販売すると飛ぶように売れます。

塗料ですし、ブライワックスはすぐに揮発して固化するようなものでもないので通常品を遜色なく使えますからね。

馴染みのホームセンターでブライワックスを扱っているようなら担当の人と仲良くなっておくとメーカー放出の際に教えてくれるかもしれません。

不定期ですけどね。

缶を開ければすぐに使える手軽さと、仕上がりの良さというコスパの良さが受けて今だに根強いファン(私とかね)から愛されるブライワックス、

端材でDIYする時にオイルステインだと「茶色く自分で塗りましたー!」って感じが出過ぎて悩んでるような方にはオススメですよ。

▼今回実際に塗ってみたブライワックスはこちらのカラーです。

ブライワックスの巧みな使い方は伊波英吉さんの『スクラップメイドのインテリア』にとても詳しく掲載されているので、一段上のDIY塗装を身に付けたい方にはこれもオススメの一冊です。

私も背表紙からページが取れるぐらい読みこみました。

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