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空いた壁のスペースにサッとひっかけられるコート掛けが欲しいな
有孔ボードを使って帽子やカバンを掛ける位置を自由に変えられたらいいな
つっぱり式の柱とワイヤーメッシュでおしゃれな感じで写真とかも飾れたら最高
そんな要望にお応えします。
【本記事の内容】
- 帽子掛けのフックをDIYで壁に取り付けるやり方を解説します。
- たくさんの帽子掛けやカバン掛けを壁に取り付けたいときに使える効率的なワザをお伝えします。
- 賃貸でも壁を傷つけないで収納力バツグンの帽子掛けを作れるグッズを紹介します。
どーも、ホームセンターで木材、建築資材を15年間接客、販売し続けているツマルトです。
年間の来客数はザッと東京スカイツリーと同じ500万人。
担当部署の年間売り上げは10億円の売り場で全ての商品に関わっています。
この記事を読んでもらえれば初めての人でも帽子・カバン・コートなどを掛けられる『壁掛け収納』を自分でDIYする方法やアイデアがジャンジャン浮かんでくるようになります。
少し長いですが、ぜひお付き合いください。
DIYで壁に帽子掛けのフックを取り付ける方法
壁の作りを簡単に理解しよう
今回紹介する帽子掛けに限らず、DIYで壁に何かを取り付ける際には「壁の中がどうなっているのか」をなんとなくでも知っておくと、今後の人生においてかなり役に立ちますので、まずはそこからご説明します。
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こんな風に壁は
『柱と板』
で出来ています。
ですからDIYで壁に帽子掛けなんかを付けようとした時は
- ネジの効かない石膏ボードの部分に帽子掛けのフックを付けるのか?
- ネジが効く柱の位置に帽子掛けのフックを付けるのか?
2つの内のどちらなのかを自分でわかっていることが重要です。
柱の位置を探して帽子掛けのフックを取り付ける
壁の中に入っている『間柱』の材料は木材と金属、両方の場合があり、表面からそれを見分けるのは不可能です。
▼自分で部屋の中に壁を作りたい(※家族との心理的な意味ではなく)場合にはコチラの記事で詳しく解説しています。
しかし、ネジを使うにあたって材料に合わせたネジを選ばないことにはネジがうまく入っていきません。
そこで現実的な対応策としてこの『ドリルビス』を使います。
このドリルビスなら木材でも金属でも両方の材料にネジが入っていくので間柱を狙って帽子掛けとなるフックを取り付ける場合はドリルビスで取り付けることをおすすめします。
また、間柱の位置に関しては『下地センサー』という機器で調べることができます。
壁を下地センサーを押し当てて滑らせていくと柱のある位置で音が鳴るので柱の場所がわかるという仕組みになっています。
ちなみに壁材を通り越して柱にネジを貫通させるような作業はインパクトドライバーなどの電動工具がないと難しいです。
でもあまりに大きな作業音がするような電動工具って怖いですし、近所迷惑にならないかも気になりますよね。
自宅マンションでDIYを楽しみたいというような方にもおすすめな静かなインパクトドライバーはこちらで紹介していますのでよければ参考にしてみて下さい。
初めてDIYをする方にも、マンションの室内でも静かにDIYしたい方にもおすすめなインパクトドライバー『マキタ ソフトインパクトドライバー TS131D』を実際に使ってみた感想を書いています。
柱の位置を気にせずに壁の好きな所に洋服掛けを取り付けるには?
石膏ボードの壁に木ビスなどのネジを打ってしまうとすぐに抜けてしまいます。
石膏ボードは所詮、粉のかたまりなのでネジの保持力がありません。
そのため壁の裏に柱のない場所にフックなどを取り付ける場合はネジが抜けないようにする工夫が必要です。
画像出典元:YAMASHIN ボードアンカー G4
こういったものを使えば石膏ボードの壁でも好きな位置に洋服掛けを付けることができます。
コンクリートの壁に洋服掛けを取り付けるには
おしゃれなコンクリート打ちっぱなしの家や間仕切り壁がコンクリートでできている場合はまた別のものを使います。
画像引用元:ビスコンについて-株式会社ヤマヒロ-
コンクリートに対してビスやボルトを止める方法はいろいろとありますが、このビスコンであれば小さな下穴を開けるだけでコンクリートの壁にネジを留めることができるのでおすすめです。
方法としてはこんな感じ。
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このやり方であればコンクリートの壁でも帽子掛けを直接取り付けることができます。
洋服掛けに使えるオシャレなフックが見つかるホームセンター
せっかく洋服掛けを壁に付けるんだったら、洋服を掛ける時はもちろん、何も掛けていない時だって様になるオシャレなフックがいいですよね。
そんなオシャレで、しかも安価なフックを探すなら『カインズ』がおすすめです。
カインズは我々、業界関係者の中の位置付けにおいても『オシャレ魔人』のポジションに位置する、もはや別格的存在です。
「今回の売り場はなんかオシャレな感じにしたいなー」と思うと、必然的にカインズみたいな売り場になってしまうという呪いでもあります(笑)
そんなホームセンターの中の人も一目置いているカインズの金物にドはまりしてしまった記事はコチラ
古材の荒っぽい感じとベストマッチするのは無垢のアイアン棚受けしかないと心に決めているぶっちゃけ、セリアのDIYコーナーにあるアイアンの棚受けやフック類は使い倒してしまって飽きてきた何に使うのかも決まっていないような、ただカッコい[…]
複数の洋服掛けフックを壁にDIYで取り付ける便利な小ワザ
洋服掛けを一つだけ壁に付けたいとかでしたら、『フックを壁に直接取り付ける』ってやり方でいいと思うんですが、2~3ヶ所以上取り付けたい場合は、1つずつ壁にフックを取り付ける方法以外にも効率的なやり方があります。
100均のワイヤーメッシュをフックで壁に取り付ける
100均で売っているワイヤーメッシュを壁に付けてそこにフックを掛けて帽子やマフラーなどの小物掛けにするという方法です。
メリットとしてはとにかく簡単にできること。
ハンマー1つあればあっという間に取り付けることができ、帽子を掛ける位置も後から変えられます。
石膏ボードピンは壁に大きな穴も開きませんので賃貸住まいのDIY女子にもおすすめです。
OSB合板などの板を壁に打ち付けてそこに洋服掛けのフックをネジ留め
OSB合板や足場板、古材などの木ネジが効く素材を壁に打ち付けてしまえば、壁の材質を気にすることなく好きな位置に帽子掛けとなるフックを付けることもできます。
こうすることで
- 石膏ボードアンカーに頼らずに気軽にフックが付けられる
- 壁が穴だらけにならない(板を外せば元のままの壁が出てきます)
- 壁の装飾にもなっておしゃれ
あらかじめ染色済みの天然木なんてものもあります。
ホームセンターで手に入る合板に関してはこちらの記事で詳細にまとめてあります。
「ベニヤってどんなのだっけ?」な方はぜひご一読いただくと、いきなりホームセンターに出かけて、あまりの種類の多さに面食らう、なんてことがなくなるはずです。
家から出たくないDIYerホームセンターで販売されているベニヤにどんな物があって、いくらぐらいなのか、ネット検索でサクッと知りたい!そんなご要望にお応えして、ベニヤのサイズの種類と参考価格をまとめました。ぜひブックマーク登録[…]
すのこを壁に打ち付けてフックを掛ける
すのこも同じ要領で壁に打ち付けてしまうことで帽子掛けとして使うことができます。
DIYで大人気の有孔ボードを壁に取り付けて自由な壁面収納を作る
壁面を有効活用した収方法納の極め付けが『有孔ボード』を壁面に打ち付けるDIYです。
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有孔ボードは大きさ5mmの穴が25mm感覚で開いた厚み4~5.5mmのベニヤ板で、この穴に専用のフックを差し込むことで様々なものを引っ掛けておくことができるスグレモノ。
有孔ボードを一度壁面に取り付けてしまえば様々なものをその時の引っ掛けたいものに合わせて自由に変えられるのでとても便利。
オシャレが好きで帽子などの小物がどんどん溜まってしまうような方にも打ってつけの収納方法です。
〈有孔ボードを壁に付ける際の注意点〉
有孔ボードにフックを引っ掛けるには有孔ボードの裏側にすき間が必要です!
有孔ボード専用の取り付けパーツを使うか、5円玉で代用することで、ネジで有孔ボードを打ち付けても裏側に適度なすき間を確保することができます。
『ナゲシレール』ならネジを使わずにちょっと帽子やバッグを掛けておきたいだけなのに壁にネジ穴まで開けるのはちょっと…壁に板を付けられる
ここまでは『壁にネジで板やフックそのものを固定させる』方法でしたが、そもそも
ちょっと帽子やバッグを掛けておきたいだけなのに壁にネジ穴まで開けるのはちょっと…
という方もいるかもしれません。
そんな方には『ナゲシレール』がオススメです。
画鋲よりも細いピンで、専用のブラケットを壁に取り付けるだけで、1✕4などの木材を壁に取り付けられるスグレモノ。
おしゃれな専用のフック類も充実しているので、「試しにここに帽子掛け付けてみようかな」なんて場合でも、壁の穴を気にせずに帽子掛けを作ることができます。
ナゲシレールに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
洗面所周りをセルフリノベしてオシャレな収納を増やしたい学校の体操着や習い事のバッグをかけておく場所が欲しい玄関にちょっとだけコートやバッグを掛けておくフックを付けたいなでも賃貸だと気軽にネジや釘を打てないので仕方なくあきらめて[…]
賃貸の壁を傷つけないで洋服掛けをDIY
賃貸住まいだから、おいそれと壁に穴をあけられない方も多いと思います。
ツマルトもそうです。
ですが今やDIYの世界には「つっぱり柱」というものがムーブメントの域を越えて、一般化してきていて
賃貸の物件に住んでいても気軽にネジを打てる柱や壁を作ることができるようになりました。
ディアウォールで柱を立てて洋服掛けをDIY
帽子掛け2~3個と洋服掛けやカバン掛けを取り付けるぐらいならつっぱり式の木材の柱を1本立てて、そこにフックをネジ留めすれば簡単に作ることができます。
使うものは賃貸DIYerに革命をもたらした大ヒット商品『ディアウォール』です。
2×4(ツーバイフォー) というホームセンターではもっともポピュラーな木材(断面の寸法が38mm×89mm)
この木材の両端にバネ式のアジャスターを付けて床と天井をつっぱることで柱を立てるという仕組みになっています。
柱さえ立ててしまえばあとは100均などでも売っているネジやフックを木ネジで付けられますので
玄関先にいつも使う帽子、マフラー、コート、カバンなどを掛けておくちょっとした収納スペースを簡単に増やすことができます。
ディアウォールを使った突っ張りDIYに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので、「DIYとかやったことないけど、気兼ねなくネジを打てる柱が一本あると便利だなぁ」なんて思っている方はぜひ参考にしてみてください。世界が広がりますよ!
「賃貸でも自由に壁にネジで棚を付けたい」 そんな誰しもがくちにはしないけれどぼんやりと抱いていた欲求に焦点を当てたことで、DIY業界に革命をもたらした商品が今回紹介する『ディアウォール』です。 ツマルトどーも、ホームセンター[…]
ラブリコで柱を2本立てて板張りの壁をDIYで作る
2×4材を2本立てて好きな板を打ち付ければ自分で好きなようにアレンジできる『my 壁』を作ることだってできます。
先ほど登場したOSB合板やすのこ、有孔ボードを打ち付けるのにも適しているのでこの方法もおすすめです。
2×4材を間仕切り壁として使う場合はディアウォールよりもさらに強力に床と天井をつっぱれる『ラブリコ』の方がいいでしょう。
下の部分には棚受けを付けるなどするとさらに収納力アップです。
「ラブリコってよく名前は聞くけど、実際どういうものかイマイチよくわからない」という方には、こちらの専用記事でラブリコに関してしっかり解説しています。
ラブリコのことで迷ったらコレ!大人気DIYアイテムのすべてがわかる!
「賃貸でも簡単に柱や壁を立てられるっていうけど具体的には何をどう使うの?」といった方向けに、つっぱり柱に使う木材や専用パーツ、気を付けることや具体的な作例などはこちらの記事で詳しく解説しています。
ホームセンターのDIYコーナーでも圧倒的な人気を誇るツーバイフォーアジャスター『ラブリコ』。キャシーインスタとか雑誌ではよく見るけど、実際、他の似たような商品と何が違うのかわからないわ…という方向けに特徴種類カラーバ[…]
『つっぱりパイプ+アジャスター+網』でDIYする最高にインダストリアルな帽子掛け
つっぱり式引っ掛け収納の究極型ともいえる方法は
『つっぱりパイプ+アジャスター+網』
この3種類の組み合わせで作る最高に武骨でおしゃれな多機能収納壁です。
つっぱりパイプの『AliST(アリスト)』
アジャスターをパイプに取り付けて床と天井をつっぱることでパイプを立て、
そこから専用の金具で自由にラックを組んでいけるパイプラックシステム『AliST(アリスト)』
市販のパイプラックと違うのは、パイプを金属切断用ノコギリやパイプカッターで自由な長さにカットでき、ホームセンターでは定番になっている1×4材などの無垢材を棚板にできる専用パーツも揃っているので、
『黒のパイプと渋く塗装した木材』という家具店ではなかなか手に入らない自分サイズのオーダーメイド帽子掛けを作ることができます。
つっぱりパイプのAlist(アリスト)に組み合わせて使う網『Lacety(ラスティー)』
アリストには専用のワイヤーメッシュが付いていて、これも帽子掛けやハンガーラック、ギターフックにもなる優れものですが
もっとおしゃれで無骨な、アパレルショップやカフェのような雰囲気を出したい場合におすすめなのが『Lacety(ラスティー) 』という網です、網。ただオシャレなだけの網。
読み方は”らせてー”じゃなくて”ラスティー”です。
なんといっても嬉しいのがひし形の網の形状。
これが生活感をなくしたカッコよさを出すのに最高なんですね。
アメリカの工場っぽい感じ。
これを真似しようとすると今まではエキスパンドメタルという金網のゴツイやつみたいなものしかなかったわけですが
このエキスパンドメタルだと
- 網の端が服や肌に突き刺さるので危ない
- 網なので黒く塗装したりするのが難しい
こういった面があり、室内の収納として使うにはけっこうハードルの高い材料だったんですね。
このラスティーは四方を枠で覆ってありますし、あらかじめマットブラックに塗装もしてあるのでそういったわずらわしさもなく安心して使うことができます。
専用の引っ掛け式シェルフや1×4材を乗せられるフックも出ているのでちょっとした棚を増やすのも簡単。
先ほど紹介したアリストと連結できる金具や、2×4材の柱に付けられる金具もあるので
- 自分でカットできるパイプラックシステム『AliST(アリスト)』
- 気軽に使えるおしゃれワイヤーメッシュ『Lacety(ラスティー)』
- 無骨さNo.1の2×4つっぱり金具『walist(ウォリスト)』
この3つを組み合わせることで
本棚+ギター収納+オーディオ+パソコン+洋服
全てを見せる収納として飾ることができる夢の壁面収納が完成します。
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一人暮らしを始める大学生とかマジでおすすめですよ。
いや、たぶん家が楽しすぎて外でなくなるからやっぱやっちゃダメかも。。。
あんまりにも服や物が多いなら別の手段も考える
とはいえ
物が増える→収納場所を増やす
これにもやがて限界が訪れます。
あんまりにも壁を収納化しすぎると
ただいまぁ~。。。あれ?帰ってきたと思ったらヴィレッジヴァンガードだったかな?
ってなっちゃいます。
そうなったら嫌ですよね?
物が増えるのに合わせて収入も増えて広い場所に住めればいいんですが現実はそんなに甘くありません。。。
おしゃれなものがあるとつい買っちゃう!手元に置かずにはいられない!
でももう収納場所が限界!
でも引っ越すのはもっと無理!
そんな場合の解決策としてはこういったものを利用するのも手です。
トランクルームと同じ広さを75%OFFの価格で|サマリーポケット
こういったサービスを利用すれば
家賃の高いところに引っ越さなくても簡単に収納を増やせる
お気に入りだった帽子や服がクローゼットの奥でホコリをかぶってカビる心配もない
必要無くなれば保管するのをやめて状態の良いままメルカリなどに出品できる
こんな風におしゃれ好きの悩みがけっこうまとめて解消できちゃったりします。
DIYをがんばって帽子掛けや洋服掛けなどの収納を作るのも楽しいですが、
物の量が増えるのと、収納場所を増やすことのいたちごっこにならないよう
自分の暮らしに合ったスタイルを選んでみてください。