どーも、パーソナルスペースが本棚と押し入れの上段のみのツマルトです。
その昔、実家でぬくぬくしていた頃は『2代目・所ジョージ』を目指すべく、趣味のものをこれでもかというほどに持っていましたが、
30歳を過ぎ、子供と一緒に生活をするようになってからは、『自分だけが好きなもの』をほとんど捨ててしまいまして。
古着で買った服なんかもそのうちの一つ。
古着を着ていいのは20代まで?
30代も半ばを過ぎると、「あえて古着」が通じなくなる感があります。
なぜなら顔や身体もそれなりに古くなってくるからです。(笑)
「あえて古着を着ているんだね?」というのは顔がフレッシュだったり、有り余る財力を別の部分で示せるからこその『ハズシの美学』なわけで
ホントに顔がくたびれている中年が着ると「ボロしか着れないのね」感がすごい。
古着が似合い過ぎてしまうんです。
これには参りました。
そこに気づいた私はどうしたか?
【『小綺麗に見える服』のみを着る作戦】に切り替えました。
具体的には
- 店頭で並んでいる無地のビッグT
- ジーユーのスキニーデニム
この辺りですね。
ボロボロのダメージデニムを腰パン(死語)で穿くことや、
ジャラジャラと音を立てる鍵、
中身の薄さと不釣り合いな分厚過ぎる革の長財布に別れを告げ、
意識的に30代の無難なカジュアルウェアを着るように心がけました。
今でもその選択は間違っていなかったと思いますし、今後もそれでいいと思っていました。
ただそこに一つの弊害が…。
服を捨て過ぎた30代に訪れる弊害
自分の身なりに全く興味が湧かなくなるんですね。
ホント、自分の服とか超どうでもいい。
そんなことに金使うぐらいなら奥さんや子供になんか買ってあげるか、家族で美味しいものでも食べに行った方がいい。
まさかあのナルシストの自分が、こんな『親父メンタル』になるとは…思いもしませんでした。
しかもこれの怖いところは一見するととっても良いことをしている感じがしてしまうこと。
『自分の事は後回しにして家族のために尽くしてるパパ』に浸れるわけですからね。
まぁこれもある意味ナルシズムといえばそうか…。
こうして何の疑いもなく『どんどん小さくなっていくおじさん』が出来上がるわけですが、困るのは家族の方ですよ。
だって何が好きかもさっぱりわからないつまらないおじさんが毎日顔をヌルヌルさせながら帰ってくるんですから。
溜まったもんじゃあございやせん。
数年ぶりにやっすい古着を漁ってみた
ここで『新しいことを始める』でもよかったんですが、まずは昔好きだったことを一つ、思い出してみる事にしました。
ブックオフの古着コーナーから好きな服を探しまくる
これをやってみたんですね。
いや〜、楽しい。
久しぶりにコーディネートとか考えましたもん。
流行りとかオシャレな人からしてみたらダサいのかもしれないけど、そんなん知らん。
着たいものを着る。
これがこんなに親父のメンタルヘルスに良いとは思いませんでした。
ホムセン店員という仕事柄、デニムでメチャクチャ動き回るんですが、スキニーだとこの時期もう限界でして。
特に右脚と左脚がくっ付いてる辺りの中間に位置するツマルトのビッグベンなんかはホントひどい扱いを受けてますよ。
そういう事情もあったので、昔大好きだったディッキーズのワークパンツとかも買いまして。
ダボダボのワークウェア最高。
何でこんな良いもの捨てて、流行りに走ったんだろう。
アメカジ店員だった頃を知る奥さんからも久しぶりに「可愛いじゃん!」と褒められちゃいました。えへへ
物が少ないのと何も買わないのは違う
差し迫る住宅事情や、余計な家事に貴重な時間を奪われたくないということで、断捨離に走る気持ちもよくわかります。
我が家もも子供の節目節目に合わせた断捨離のおかげでかなり過ごしやすくなったことも事実です。
しかし、それと引き換えに『家族の好きな物』がお互いに見えなくなってしまうこともあるんだなー、と今回実感しました。
いやね、先日7歳の息子と夜更かししてターミネーター2を観たんですが、フォートナイト好きな息子は目をキラキラさせて銃の名前を次から次へと言い当ててましたよ(え?)
私の中ではターミネーターか面白いのなんて当たり前で言うまでもないことだったんですが、
子供達は知らないんですよね。親が好きだったもの。
断捨離で親のパーソナリティがわかるものはことごとく捨ててしまったり、データ化してしまっていれば、当然ですが子供からしてみたら親なんてただ仕事に行って飯を食う大人にしか見えないわけで
自分との共通項を見つける手立てすらありません。
なんか効率とか、時短とか、PDCA回し過ぎて見えなくなってるものも多いんじゃないかなーって
ブックオフで古着漁りが楽しかったっていうだけで、思いました。
ではでは。