この記事では3歳〜8歳までの子供に何か習い事をさせたいと思っているパパママを対象としています。
ポイントをまとめると以下の通り。
1.本人が楽しいものであればそれが一番!
『感動』で脳の神経が繋がっていくから習い事は本人が楽しくないと意味がない
2.習い事には『幼い時ほど効果が高いもの』と『後からでもいいもの』がある
脳の『臨界期』である8歳までしか伸びないものを優先的に経験する
3.1つの事に打ち込むよりも色んなタイプの体験をする
脳にあらかじめ備わっている『多重知能』を満遍なく刺激する
簡単に言えば、小学校高学年以降にやるよりも、幼少期にやっといた方が圧倒的に効果が高いものを先に『体験』させてあげましょうよ、ってことです。
その点から厳選した『8歳までの子供の才能を最大限に開花させるおすすめの習い事ベスト3(+1)』がこちらです。
夕飯前の一番家事が立て込む時間に、習い事の送り迎えが重なるのって結構ストレスです。週に一回の習い事の待ち時間に『家事のプロ』にお任せすれば、家もきれいに保てる上に、自分時間も増えていいことづくめ!
私自身はDIYが好きだし、片付けも頭の体操になるので休みの日はもっぱら子どもの相手の隙間をみてはちょこちょこ断捨離したり、部屋の模様替えをしたりしてますが、 まぁ進まない進まない。子どもが二人とも小さいっていうのもあるんでし[…]
8歳までの子供におすすめの習い事、第1位はやっぱり英語
0〜2歳という「食事、睡眠、運動」という、勉強よりもはるかに大事なものを身につける時期を除けば、言葉を話し始める3歳ぐらいからぜひとも英語だけはやっておくことをおすすめします。
ここで我々大人は「え〜そんな小さいウチから英語の勉強なんてさせるのかわいそう…」と考えがちですが、それは違います。
A.『お歌』『クイズ』『ダンス』『おしゃべり』が大好きな小さいうちに遊ぶためのツールとして覚える
B.大きくなってから教科の1つとして、テストまでに覚えなきゃいけない、喋れないと恥ずかしいと思いながら勉強する
どっちがかわいそうだと思います?
私ら親世代は基本的に後者のイメージが染み付いてるから幼い子供に英語を習わせるなんてスパルタ過ぎなんじゃないかと思ってしまいます。
ですが、それはやり方が間違っていただけです。
人間には元々、幼いころに言葉が行き交う中で言語を覚えていくという習性があります。
そもそも日本語すら常に間違えてる幼児の頃であれば、外国人にメチャクチャな英語で話しかけたって
[voice icon=”https://silentgarage.com/wp-content/uploads/2017/11/IMG_1968-e1509925553195.jpg” name=”おしゃべりちゃん” type=”l”]どうしてこの人ボクの話、わかんないのかなー[/voice]ぐらいにしか思わないですよ。
幼児は自分の間違いなんて気にも止めずに自分の話を聞いて欲しくてペチャクチャ喋り続けますよね?
ですからこのぐらいの時期にとっとと『英語なんて』もの喋っといちゃった方がいいわけです。
じゃあ、その点を踏まえてどんな英語教室がいいのかというと
大人と一緒に、本物の外国人と遊ぶ
いわば単語や文法の集まりとして覚えるのではなく、知らない人とお喋りしたり意思疎通したりするためのツールとして使うわけです。
でも、子供だけを外国人ティーチャーのいる教室に丸投げ、なんてダメですよ?(笑)
時には自分も一緒になって参加して、パパやママと一緒になって知らない文化を体験することが、幼児の英語教育では最も重要な部分です。
これからはグローバルの時代とか、将来役に立つかもなんてナンセンス!
遊びの一環として始めて、子供が「なんか楽しかったね!またやりたい!」と思ってくれれば、のめり込み方の大小こそあれど、成長してから「ジィス、イズ、ア、ペーン」から始めるより子供はよっぽど楽です。
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英語の次におすすめなのがピアノ、もしくは楽器全般の習い事
ピアノを始めとする楽器演奏も幼少期に取り入れたい習い事です。
[voice icon=”https://silentgarage.com/wp-content/uploads/2017/10/キャシー.jpg” name=”キャシー” type=”l”]べつにピアノが上手い子にならなくてもいいわー[/voice]
そう考える方もいるかもしれませんが、コンクールに出たり、プロのミュージシャンを目指すつもりがなくても幼い頃に『音楽的知性』を磨いておくことは、子供の創造性を養う上で、とても重要です。
バンド演奏なんかをやるとわかるんですが、音楽とは「言葉には表せないけれど、確かにそこに感じるもの」を理解する作業です。
これは音楽でしか味わえない独特のもの。
また、より和音の理解には数学的な考え方も必要になってきます。
ノーベル賞の受賞者は勉強だけをやっていたガリ勉タイプと言うよりも、クラシック音楽などを好んだり、自分で演奏する人も多く、あのアインシュタインも6歳頃から習い始めたヴァイオリンを好んで演奏したと言います。
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ここまで見てきてお気づきの方もいるかもしれませんが、要は家庭でできる以外のものを体験できる機会をどれだけ作れるか、これに尽きます。
ネイティブの外国人と触れあう経験は親の人脈によるでしょうし、音楽を自由に演奏できる環境は住んでいる場所にも左右されます。
こういった一般家庭では不足しがちなものを補う、というサプリ的考えです。
そして家の中や、家族同士ではどうしても補えないものがもうひとつあります。
チームで身体を動かすこと。
これを満たす上でおすすめなのがサッカーです。
なぜ英語やピアノに続いて、サッカーが習い事としておすすめなのか?
サッカーを通じて養えるのは身体の動かし方を覚えていく『身体的知性』に加えて、何がどの位置にあるかを正確に把握することで養われる『空間的知性』です。
太古の昔、人間の当たり前の営みとして行われていた『狩り』。
「おい!そっちに行ったぞ」
「反対側から回り込め!」
「俺がこっちから追いたてるからお前はあっちで待ち伏せろ」
こういった指示を瞬時に交わして、1つの目標に向かって仲間と協力する。
サッカーにそっくりなんですよね笑
こういった言語的知性やコミュニケーション能力まで高められ、幼児でも簡単にゲームに参加することができるサッカーはおすすめの習い事です。
しかし、みんながみんなサッカーに興味があるわけではありません。
そういった場合は他の球技、スポーツでも全然OK。
大事なのは『本人が楽しむこと』
楽しんで熱中できるスポーツを色々と投げかけてみて、興味がありそうものはぜひやらせてあげてみてください。
頭の良さと運動神経は比例します。
サッカーの中田英寿氏を始めとする、最近の若い選手は海外に行って当たり前のように現地の言葉でコミュニケーションを取ります。
元・メジャーリーガーのイチロー氏はもはや野球というスポーツの枠を超えた哲学者のような言葉を数多く残し、演技をすれば2時間ドラマの主演を卒なくこなすという常人には考えられない器用さを持っています。(2006年 古畑任三郎『フェアな殺人者』)
最近ではバスケットの八村塁選手。
高校3年から始めた英語であそこまで流暢な英語のスピーチをこなせるほどになったのは本人の努力もさることながら、類稀な運動神経も無関係ではないでしょう。
キャンプは子供の知能を最大限に引き上げる最高の学習ツール
習い事ではありませんが、最後にもっともおすすめなのがキャンプです。
キャンプは幼児期に伸ばすべき6つの多重知能を満遍なく刺激してくれる完璧な幼児教育だからです。
- 【言語的知能】新しい発見の連続で弾む親子の会話
- 【論理数学的知能】たき火やテントなど普段はやらない作業の行程を考える楽しさ
- 【音楽的知能】どこにいても機械音が流れる都会から離れて感じる静けさや鳥の鳴き声
- 【絵画的知能】広々とした景色という街中では見られないスケール感
- 【空間的知能】自分のテントの場所に戻れることを意識しつつ出かける探検
- 【身体的知能】人が歩くために整えられた道ではない山道を歩く
『毎週末はキャンプでサバイバルレッスン』というのはさすがにぶっ飛びすぎですが、年に数回でも自然の中でこういった体験を積んであげることは、家族の思い出を作るだけでなく、子供の知能を満遍なく高めてあげるという意味でも、ぜひおすすめしたい知育方法です。
[voice icon=”https://silentgarage.com/wp-content/uploads/2017/10/キャシー.jpg” name=”キャシー” type=”l”]自分で山に連れていくのはちょっと…[/voice]
という場合はボーイスカウト、ガールスカウトがおすすめです。
キャンプに限らず、自然の中や災害時でも生きていける強さを養うボーイスカウトやガールスカウト。
都会の中では「危ない」「必要ない」と親自身も遠ざけているけれど、生きていくのに必ず役に立つ知恵を身体を使って体得するアウトドア教育は、プログラミングなどで教育の現場がますます自然から遠ざかる中においては、むしろ親が用意すべき必須の体験教育と言えます。
子どもの習い事に関する悩み
それではここからは「よくある子供の習い事に関する悩み」に対して答えていきたいと思います。
そもそも習い事ってやらないとダメなの?
ポイント! 幼少期に教育に投資した方が親子ともに後が楽
当たり前の話ですが、習い事は必ずしも必須の幼児教育ではありません。
幼児期にしか伸びない分野の知能をしっかりと把握して、親が関わることでキチンと伸ばしていける環境があれば、「同じクラスの○○ちゃんと同じように習い事に行かせる」必要はないわけです。
しかし、現実問題として両親がペラペラと英語で話しかけたり、ピアノを好きなだけ練習できる環境を用意できるかといえば難しいですよね。
「幼い頃にやっておくと習い事そのものの上達だけでなく、知能全体を底上げする」
そういった習い事は、受験の前に焦って進学塾に入れるよりも、子供自身の将来の選択肢を増やしてくれることがわかっているので、やった方が本人のためでもあり、家計の上でも後々楽ですよ、っていう話です。
読み書きはやらなくていいの?
ポイント! 小一プロブレムでつまずかない程度に毎日少しずつ机に座る練習と合わせて進める
幼稚園では一日中飛んだり跳ねたりして回っていたのが、小学校に入ったとたんに一日4時間も机に座る生活が始まるわけですから、考えてみると子供にとってはけっこうなカルチャーショックですよね。
これにつまずいて学校の授業についていけなくなってしまうのが『小一プロブレム』
これを防ぐためにも毎日15分でも机に座って書き物をすることを遊びの延長として取り入れるといいですよ。
うちの5歳の長男がはまっているのがくもん出版のテキスト。
それぞれの単元、『かず』や『めいろ』『はじめてのひらがな』などのテキストが年齢別になっていて、難しさのレベルがちょうどいいんですよね。
ハマると「もっとお勉強やりたい!」といって泣き始めるぐらいですw
そろばんとかやって暗算できたほうがよくない?
ポイント! サルでも必要とする計算能力+論理的思考も鍛えていくのが吉
実はサルでもエサの取り分などを考える上で簡単な計算ぐらいならできるそうです。つまり幼いころから計算能力を鍛えることは人間にとっても自然なこと。
そろばんは手先の器用さと計算する力を同時に養える素晴らしいおもちゃですから、数に興味を示すようなこの場合はぜひやらせてみてあげてください。
ですが、それだけやっておけばいいのか?というとそういうわけでもなくて。
幼児期に伸ばすべき6つの知性のうちの1つである『論理数学的知能』は計算力のみを指しているわけではないからです。
- 物事の因果関係、「どうしてそうなるのか?」を説明できる
- 別々のもの同士の関係性やパターンを見つけて、まとめる抽象化ができる(トマト、大根、ゴボウ→野菜の仲間)
- 順序立てて物事を考えたり、目的を決めて手順通りに実行し、「本当にそうなのか?」という疑問を持ち、解決する。
理想的にはそろばんで計算の能力を高めつつ、日常の会話の中で論理や手順、抽象化(共通点を探す)を意識した会話をしてあげるとすごくいいと思います。
2020年から小学校でも必修化のプログラミングとかやった方がいいんじゃない?
ポイント! 本格的なプログラミングは10歳過ぎてから。それまでは遊びや工作の要素をメインに。
0〜8歳ごろまではIQに代表される『考える力』を伸ばす脳が発達する時期です。
ここでいかに『体験』に基づいた学習を積み重ねられるかで地頭の良さと呼ばれるものが変わってきます。
そんな大事な時期に人間の身体が求めているような体験を積まずに、ひたすらパソコンの画面を見つめて実物として触れないものを作るというのは、子供にとってはとても不自然な行為です。
iPhoneの生みの親であるスティーブ・ジョブズも自分の子供にはパソコンはおろか、テレビも見せなかったそうです。
つまり子供の頃はモニターを見つめ続けてまで何かを作ることよりよっぽど大事な事がある、ということです。
ではこれからの時代、プログラミングの知識は不要なのかというとそうではなく、問題は覚える時期です。
プログラミングという人類の歴史において全く必要とされなかった知識は、成長の過程で身につける必要はありません。
極論、子供の頃に身に付けても、親になってから勉強しはじめてもあまり変わらない分野です。
脳が大人とほぼ同じ重さになる8歳頃まではゲームやアプリなどのバーチャルな物を作るプログラミングではなく、実際に手を動かし物の動きや仕組みが体感できる物と組み合わせて勉強するのがいいでしょう。
[btn class=”big”]パズル×ロボット×プログラミングで手先を動かし、考えながら物を作る教室