4~5歳ぐらいになると「アレもやりたい、コレもやりたい」と親に習い事をせがむ子も多いのではないでしょうか?
ウチの長男坊も現在5歳の年中さん、今のところそういったことは言ってきませんが、幼稚園の同級生のこの中には水泳、バレエ、体操、ピアノ、英語など週に2~3日は習い事というお家も少なくないです。
子供にいろいろなものを早いうちから経験させて、何か一つでも夢中になれて、人よりも秀でたものを持たせてあげたいと思うのは当然の親心。
ですが、日替わりで行っていることがコロコロ変わる気まぐれな年ごろの子供の話を真に受けて、習い事を始めさせていいものか、迷いますよね。
私の考えとしてはこうです。
子供の気まぐれだろうが、結論は「やらせた方がいい」です
気まぐれであろうが、お友達の影響であろうが、本人が「○○をやってみたい」と自分から言い出したものについては絶対にやらせてみた方が良いです。
なぜなら、子供自身の中で「自分も得意かもしれない」という勝算がないのに、わざわざ悔しい思いをしに行く子はいないからです。
親が教えたわけでもない、その子自身が色々見聞きする中で、自分なりの視点で『勝算』を見つけたわけですから少なくとも『着眼点』においては優れているのではないでしょうか?
ただ、子供を習い事に通わせる上で案外見落としがちなのが『送り迎えの親のストレス』。夕飯時の忙しい時間を有意義に変える家事代行サービスについてはこちらの記事でまとめてありますので合わせてチェックしてみて下さい。
私自身はDIYが好きだし、片付けも頭の体操になるので休みの日はもっぱら子どもの相手の隙間をみてはちょこちょこ断捨離したり、部屋の模様替えをしたりしてますが、 まぁ進まない進まない。子どもが二人とも小さいっていうのもあるんでし[…]
9歳まではとにかく『体験』をさせることが親の最重要課題
認知心理学の世界では知能はおよそ、6つに分類できるといいます。
- 言語的知能
- 論理数学的知能
- 音楽的知能
- 絵画的知能
- 空間的知能
- 身体的知能
そして、この知能を大きく『広げる』ことができるのがおよそ8歳まで。
この人生における短い期間でどれだけのことを『体験』したかで、その後の人生における物事の「やりやすさ」が大きく変わってきます。
これは『さんまのホンマでっかTV』でも活躍されている脳科学者の澤口俊之さんの『幼児教育と脳』で提唱され、教育業界では珍しい『幼小一貫教育』を実践するリリーベール小学校でも取り入れられている考え方です。
スイッチが「ON」になっているのをわざわざ切る親があるか?
頭が良くなる、物事がうまくなることにはそこに『感動』があることが大切です。
感動することで脳が刺激され、神経細胞同士の新たな結合が生まれやすくなります。
世間一般で美しいとされているものを見せたり、感動的だと言われているものを聞かせるよりも、もっと身近なことで
- 達成した喜び
- 驚きと興奮
- 出来ない悔しさ
こういったことで『心が震える』ことが人間として初心者である子どもにとっての感動です。
何かに心が動かされ、感動して「やりたい」と言い出している、子供の脳がもっと成長したがっているのを
大人のごにょごにょとしたよくわからない言いわけで断つことができるとしたら、私としてはこれはなかなかの虐待だなと思います。
べつに一生続ける必要はないんだから気楽に考える
習い事を始めるからって、そこまで大きく考えることもないんじゃないかと思います。
住宅費や車の維持費などのなかなかおいそれとは変えられない固定費として契約するわけではなく、あくまでも『+アルファ』の部分ですから家庭の事情に合っていなければ辞めたっていいわけです。
現実に起きてもいない不都合や、起きたところですぐに対処できる問題を心配して、子供の可能性にフタをするのってどうなんでしょう?
ちなみに、子供の教育費に関してはアメリカの心理学者ワイカート氏らが行った『ぺリー・プレスクール・プロジェクト』という有名な研究があります。
その研究によると3~4歳の子どもにお金をかけて集中的な教育をすると、最終的には1ドルあたり年間6~10%の利益を回収できたそうです。
つまり、5歳の頃に月5000円の教育費をかけて、子どもに『体験ベース』の教育をしてあげるだけで、 新社会人になる頃には年収でおよそ30万、
私と同じ35歳になる頃には年収にプラスして105万、『何もしなかった場合』に比べて多くの収入を得られる力を子どもにあげられるということになります。
ゲスい話のように思えますが、子どもの習い事を投資の対象としてみた場合もいかに優良であるかがわかると思います。 まぁ、利益を受け取るのは自分ではなく子どもなんですけどね。
習い事は2つぐらいがちょうどいい
でもアレもコレも手をつけられたら正直、親の方がついていけませんよね。
まずは『体力面』と『文化面』の2つの側面に絞ってやらせてみるのが時間的にも、家計的にもよろしいんではないかと思います。
詳しくはこちらの本にも書いてあります。
例えば、水泳をやっているのにサッカーもやりたいと言い始めたらどちらか1つに決めさせる。
ピアノをやっているのに、そろばんもやりたいと言い始めたら幼いころに伸ばすべき『音楽的知能』を伸ばすピアノをまずは優先させるように話してみるとか。
親や家庭の事情と、子どもの遊ぶ時間などのスケジュールに無理のないよう『やり過ぎない』程度にして、 色々とやってみたい好奇心を尊重するのがよろしいんではないでしょうか。