子供の習い事、世の中では実際に何が人気なのか、気になりますよね。
今回は学習教材メーカー大手の学研が調査しまとめた『小学生白書』の2018年9月のデータを元に、
小学1年生から、脳の臨界期である小学4年生までの親御さんにどんな習い事が人気なのかをランキング形式でお伝えします。
この記事の筆者であるツマルト自身も5歳の男の子と3歳の女の子を持つ父で、自分の子供の知能を伸ばすことについて、最近色々と調べていたらやたら詳しくなってしまいました(笑)
ランキングに合わせてそれぞれの習い事のメリットデメリット、効果や注意点などを盛り込んでご紹介しますので、自分の子供には親の価値観や思い込みに頼らない、キチンとしたエビデンスに沿った習い事させてあげたいと考えるパパママには必見のランキングとなっています。
子供を習い事に通わせる時に幼稚園のパパママからよく聞かれるのが「習い事の送り迎えって結構ストレス」という悩み。週に一回の習い事の待ち時間に『家事のプロ』にお任せすれば、家もきれいに保てる上に、自分時間も増えていいことづくめ!
私自身はDIYが好きだし、片付けも頭の体操になるので休みの日はもっぱら子どもの相手の隙間をみてはちょこちょこ断捨離したり、部屋の模様替えをしたりしてますが、 まぁ進まない進まない。子どもが二人とも小さいっていうのもあるんでし[…]
【1位】 英語 132人
歌やクイズなど英語を『音』として楽しんで吸収できる教室がオススメ!
幼児~小学生の英語教育について調べていると、8歳までは座学で単語や、難しい文法を「論理」として勉強するよりも外国の人と話すための楽しいツールとしてやることを、多くの育児本でも推奨しているのがとても印象的でした。
他の習い事ではあまりにも早くに習わせることに注意が必要という場合もあり、学者、教育者によっては意見が分かれるものありますが、英語と音楽に関しては別。
外国の人との触れ合いや、音として楽しみながら身につけることは活発に外で遊び始める3歳頃になれば、どんどんやることをおすすめします。
▼先日、5歳の長男とお風呂に入った時のエピソード
壁に貼り付けたアルファベットのポスターを見ながら、英語について尋ねられた時の私の答えはこう。
なんだか妙に納得したみたいでした(笑)
やっぱり子供にも彼らの陽気さは伝わっていたみたい。
- 実際に外国人と楽しく話すレッスンが主体。
- 座学よりも五感や身体を使ったカリキュラム。
この辺りを基準にまずは近所の英語教室で良さそうなところへ体験レッスンへGO!
【2位】 水泳 108人
1.身体機能の向上
陸上のような呼吸が制限される中で運動ができるというのは水泳にしかないメリットですね。
これは家のビニールプールやお風呂場では替えが効きませんから、スイミングスクールを利用することでしか体験できません。
2.自由に動けることによるストレス解消
水の中では普段感じている重力から解放されて、思い思いの動きができます。
プール遊びに慣れている大人には一見すると当たり前なことも、子供にとっては初めての感覚。
運動な苦手な子ほど「ふわふわ浮く」「ぐるぐる回る」などの新しい感覚だけでも味合わせてあげて、脳の新しい回路を開いてあげたいですね。
水に慣れない子は最初は水が怖いもの。
まずは近所で『親子で体験できるレッスン』を開催しているスポーツクラブなどを見つけてみてください。
【3位】 そろばん 99人
ポイント! おもちゃの延長として遊びながら、計算力が身に付く
昨今のITの盛り上がりから子供には「理数系に強くなってほしい」という思いを抱いている親も多くなってきています。
計算の能力というのはヒトがサルだった頃から、エサの公平な配分などで培ってきた原始的な能力なので、幼い頃からどんどん鍛えてOK。
幼児でも熱中すると一日に何時間ものめり込んで、年長さんでもそろばん検定1級を取得できるほどになるそうです。
ですがそれゆえに注意も必要。
・多くの時間をそろばんに割きすぎない
脳科学では8歳までは『言語・論理数学・音楽・絵画・空間・身体』の知能をバランスよく伸ばすことが良いとされています。
- 色々な人と触れ合い、会話を楽しむ
- 身体を目一杯動かして遊ぶ
- 自由に音楽や絵、工作に熱中する
こういった時間がおろそかにならないよう注意が必要です。
幼児にとっては手先も鍛えられて、ゲームのようにおもしろいそろばんですから、高学年に上がるまでは、おもちゃの延長として長くても30分程度で切り上げさせるようにしましょう。
【4位】 書道 65人
ポイント! グローバルな時代だからこそ身につけておきたい日本独自の文化体験
書道が師範代級なのに残念な後輩・K君
私の後輩に子供のころから続けていた書道で「上から2番目の段位」を取得しているK君という後輩がいます。
字を見せてもらうと、うまい!
品があるというか、色気があるというか、日本人なら誰もが「教養がありそうだな」と思う字です。
しかし、彼は上場企業の社員でありながら毎月、風〇や出〇い系を中心に散財し、消費者金融への借金を返すために親に金を無心したり、残業代を目当てに何十時間も残業をする生活を送っています。
これは一個人のケースを取り上げただけで、決して「書道を習うと~」という結論には達しませんが、字がうまいからと言って賢くなるわけではないようです(笑)
未だに「履歴書は手書きで」という文化も一部の企業には残っています。
今の子供たちが成人する頃にはどうなっているのか?という議論はさておき、字がミミズがのたうち回ったような読めない字よりは美しい方がいいです。
- キレイな字へのこだわり
- 筆を使って字を美しく書くという儒教文化圏独特の文化そのものへの興味
- 墨を摺る感触や、黒い墨汁で自由に表現することの楽しさ
こういったものを体験させるといった意味で習わせてみるのはいいですね。
前述のそろばんと同じく、「人類が進化の過程で得たもの」と外れたものに傾倒するのは、脳が成熟する前の幼児期はほどほどにしておいた方がよいでしょう。
【5位】 プログラミング 56人
ポイント! いかにパソコンとにらめっこせずに遊びの延長でやれるかがポイント
2020年から始まる小学校におけるプログラミング教育の義務化。
私ら親世代が子供のころから考えると想像もつかないようなことですよね。
しかし、幼少期からプログラミングを教えることについては私はかなり懐疑的でして、中高生ならまだしも、プログラミング以外に他にやることがある時期にまで、パソコンのとにらめっこしながら教える必要はないと思います。
- 本格的なアプリやゲームの製作などは早くても10歳以降
- 論理的思考を養うなら会話や、自然観察などの手段も視野に入れる
- 工作やパズルなど、手を動かすものを取り入れて遊ぶ
この辺りを親がわかった上で、親子一緒に楽しめるならアリじゃないかと思います。
幼児に人気の「ニューブロック」にもモーターのユニットが登場して、作ったロボや車を動かしたりできるようになりました。
こういった遊びの中から物の仕組みや動きへの興味を育ててあげるのはいいですね。
【6位】 進学塾 55人
ポイント! 小学5年生辺りから本格的に始めたい習い事
なんだかんだ言って教育水準の高い学校で、レベルの高い子たちと切磋琢磨できる環境というのは「いい学校に行って、いい会社に入る」という価値観が薄れた後も健在です。
これはある意味で不変の価値観とも言えます。そうでなければ海外の有名な学校が中世から何世紀も続き、伝統を維持し、そこを卒業したエリートたちが世界を動かしているという事実に対して説明が付きませんからね。
しかし、そういった学校に入るためのテクニックを活かすための『地頭の良さ』を育てるという観点から見ると、幼児期からの知識の詰め込みは時期尚早。
例えるなら、果樹から早く実を収穫しようとして水をやり過ぎたり、肥料を入れすぎたりするのに似ています。
大きな実を付ける立派な樹を育てるには、急いではいけません。
進学塾は「論理」を欲する10歳ごろになってから本格的に始めるぐらいでちょうどいいでしょう。
幼児の時に単純なトライ&エラーを繰り返して遊ぶことで、幼児教育をしっかり積んでおけば、そこから座学をきっちり行うことで、卒業するころには点数としての学力も後からついてくることが多いようです。
【7位】 音楽教室 53人
ポイント! 親が意図的に環境を作らないと身に付かない『音楽的知能』を育てる
子供が英語に対してイマイチ、興味を示さなかったら音楽教室に通わせると語学力も伸びるかもしれません。
脳の音の領域と言語の領域は重なっているので、何か1つの能力を伸ばすと他の能力も伸びる『汎化』という成長が起こりやすいです。
また、メロディやリズム、ハーモニーという感じることでしか理解できないというものは音楽独特のものです。
特にピアノは耳から入ってくるものだけでなく、手先から脳までの発達も促されるといういいとこ取りな習い事です。
ただ、親の方が張り切りすぎてやらせすぎは禁物です。
まずは音楽の楽しさを感じさせてくれるグループレッスンなどから体験させてあげると、絶対音感なども自然と身につくようです。
【8位】 武道 52人
ポイント! しつけによる自立は学力も伸ばしてくれる
しつけは何にも勝る『幼児教育の基礎』と言われています。
挨拶やルールを守ることかできている自立した子は成績がいいというのは教育界では常識だそうです。
だから先生たちは毎朝校門に立って挨拶することを大切にしていたのかも。
幼少期は親が家庭のリーダーとしてしっかりしつけができることが前提ですが、武道を嗜んできた『本当に強い人』の元でしっかりと心身共に鍛えてもらうことは、決して腕っぷしの良し悪しにとどまらず、学力にもいい影響を与えるということですね。
【9位】 体操教室 44人
ポイント! 子供は憧れのヒーローやヒロインのように飛び回りたい
「うちの子は高いところから飛び降りたり、元気があり余っていて困る。。。」
そんな風にお困りではないですか?
男の子はテストステロンというホルモンの影響を受けるので冒険やリスクを求める傾向があります。
また、年上の子がやる姿を見て自分もやってみたい!と思うことは成長に繋がる重要なファクターです。
男の子にしても女の子にしても動き回りたい衝動を無理に押さえつけず、そういった環境で好きなだけチャレンジさせてあげられる体操教室も、幼児期には取り入れたい習い事です。
【10位】 ダンス 43人
ポイント! 実は幼少期に伸ばしたい知能をまんべんなく押さえた習い事
音楽教室と同じく、音楽を身体で感じ、表現する事で『音楽的知能』『空間的知能』『身体的知能』を総合的に伸ばしていけるので9歳ぐらいまでの幼少期にはぜひ取り入れたい習い事。
都会やマンションではとにかく子供は「静かでいる事」ばかりを求められていますが、本来的には人間の子供は野っ原で大騒ぎして育つようにできています。
火を囲み、安心できる大人に守られながら歌や踊りで自分を解放していた頃のような生活はもはや難しいとはいえ、生活の中に歌やダンスがあることは子供にとってとても自然なことと言えます。