ハーレー,歴史,ルーツ,始まり

ハーレーダビッドソンのルーツを描いた作品があるのを知ってるかい?

どーも、『始まりの物語』が大好物の
ルーツマニア、
ツマルトです。

みなさん、ハーレーダビッドソンというバイクはご存知ですか?
僕らぐらいの世代だと映画『ターミネーター2』でアーノルド・シュワルツェネッガーが豪快に乗り回していたあのバイクっていうイメージが強いと思います。

タフで自由な男の象徴といった感じですかね。

現代では洗練された高級クルーザーであるハーレーダビッドソン。
しかし約120年前にアメリカの小屋でその産声を上げたときは

非常にラフで、

フロンティアスピリットに溢れ、

手作りの匂いが感じられる、

『創造性の余白』がまだまだたっぷり残されていたプロダクツだったようです。

そのルーツを映像化した素晴らしい作品があります。
今日はそのご紹介。

ハーレーダビッドソンのルーツを描いたドラマ『Harley and the Davidsons』

『Harley and the Davidsons』

2017年の10月8日~10月10日にかけてディスカバリーチャンネルというケーブルテレビで放映された
ハーレーダビッドソンの創業から1936年にナックルヘッドというエンジンが開発されるぐらいまで
創業者のウィリアム・S・ハーレー、アーサー・ダビッドソン、ウォルター・ダビッドソンの3人の男の生涯とともに描いた作品です。

劇中ではハーレーダビッドソンの開発に至るエピソードはもちろん、20世紀初頭のアメリカの普通の人々が暮らしていた町並みや、服装、日常の暮らしなどもしっかりと作りこまれていて
レトロなデザインを愛する僕にとってはそれだけでもたまらない!

この作品の主題ともなる『バイク』に関しての作りこみは特に素晴らしく、今では博物館でしか見られないようなインディアン、エクセルシオールなどの年代物のバイクがレースで激しく競い合う様は「コレコレ!」と心臓の鼓動が速くなり、思わず熱くなります。
歴史というジャケットを着せられてしまい「Don’t touch!」の注意書きとともに博物館で小奇麗に飾られている展示物にされてしまったバイクたちも、本来はエンジニアたちの手垢にまみれ、泥はねやへこみ傷だらけになりながら愛された『道具』だったわけです。
なんだかその本来の美しさを垣間見れたような感じがするのが嬉しいのなんのって。

ハーレーダビッドソンのエンジンを作った創業者、ウィリアム・S・ハーレーの生きた時代

ハーレーダビッドソンというバイクの生みの親であるウィリアム・S・ハーレー(劇中ではウィリアムの愛称、ビル・ハーレーと呼ばれている)が生きた時代は当然のことながら今とは全く違います。

彼の偉業をよりリアリティをもって感じる為に、彼の生きた時代の世界観を少し振り返ってみましょう。

そもそも自転車が今の僕らが日常で使っているような形になったのが1879年ごろ、
ビルがちょうど生まれたぐらいのことです。
その直前までは『歴史の珍デザイン』として目にするような異様に前輪がバカデカい“アノ“自転車があるぐらいで庶民の日常には自転車すらありませんでした。
あのギャグみたいなデザイン、スピードを追求するために作られたスポーツ用だったらしいですよ。

→歴史の珍デザイン、『ペニー・ファージング型』の自転車

そして肝心の『ガソリンエンジン』というものを人類が発明したのが1883年。
ビルが3歳ぐらいの頃ですね。

そうやってビルは『自転車』と『ガソリンエンジン』がニューテクノロジーとしてドンドンと人々の生活に浸透していく世界で青春を過ごしました。
今の中高生がスマホやSNSに夢中になるように、きっと機械工学そのものが面白くて仕方なかったんだと思います。
テレビも映画もスマホも存在しなかったら勉強が娯楽になりますよね。

そんな中ただの学生だった彼が、まだ世界のどこにもない新型のエンジンを設計してしまった。

現代のバイクメーカーが研究を重ねて新製品を生み出したのとはわけが違います。

ただの素人が世界を『創った』んです。

ハーレーダビッドソンのルーツの何がすごいか?

小さな小屋でバイクを素人が作って、バイクメーカーを立ち上げた。

もうこれに尽きますね。 だって彼らにはアイデア以外に何もなかったんですよ?

機械工学へのあくなき情熱を持ったビルと、その才能を信じて疑わなかったアーサーが
紙の上のデッサンでしかなかったアイデアをカタチにすべく
道具もろくにない粗末な小屋で、時にはアーサーの長兄の工場からパーツを盗んでまで(これはバレて長兄にボコられるw)
自前のエンジンを作った。

最初は商業目的だったかもしれない。
ビルもアーサーも金がなかったからね。

でもアーサーの兄・ウォルターが出資者として参加して自転車への組み込みが終わった時に何かが変わった。

それは『エンジン付きの自転車』ではなく『バイク』だった。

その完成したバイクにウォルターがたまらず乗り込んで、どこまでも駆け抜けていくシーンはバイクの自由さを人類が初めて味わった時の感動を表しているような素敵なシーンです。
ハーレー以前にもバイクメーカーはありましたし、バイクが世の中になかったわけではないですが、自分たちが0から全て作り上げた新しい乗り物が、今まで味わったことのない爽快感を味合わせてくれた。
そのことにウォルターは神の啓示を受けたような感動を覚えたはずです。

その感動を多くの人に届ける『使命』のようなものを感じて無銘の三人はバイクメーカーとして歩み始めます。

『ビルの作った新型エンジンのアイデア』

これ以外は何もなかった三人が今日では世界中で乗られているバイクメーカー、『ハーレーダビッドソン』に成ったんです。

余談ですが、世の中を変える優れたプロダクツというのはいつだって二人の男が粗末な場所で夢だけ食って生きてるような中で生まれることが多いような気がします。
スティーブ・ジョブズや多数のガレージバンドもそうですね。

このブログ『ブリコジ』もそんな秘密基地的意味合いを込めたくて名付けました。

ハーレーダビッドソンのルーツを描いたドラマ『Harley and the Davidsons』を視聴するには

さてここまで来たらあとはぜひ本編を楽しんでいただきたいんですが、ごめんなさい。
どうしても日本語字幕で楽しめるコンテンツを見つけられませんでした。

もしかしたらディスカバリーチャンネルでまた放送されるかもしれませんのでディスカバリーチャンネル(@DiscoveryJapan)とハーレーダビッドソン(@Harley_D_JP)のtwitterアカウントはフォローしておいた方がいいかもしれません。

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